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映画『神田川』ロケ地の現在

 そういうわけで以下、映画に残されている映像と現在のロケ現場との関係について、いくつか「見てわかったこと」をご紹介しておきます。

主人公・上条真がアルバイト先(出版取次店の倉庫)に向かうシーンで渡る橋は隆慶橋。2006年現在もほぼ同じ景色。周辺には出版取次大手・東販があることも含め、とてもリアルな設定です。
  • ヒロイン・みち子が勤める零細出版社(文京区水道町あたりに設定されている)の周辺、首都高速のガードの下に緑色の鋼製橋がいくつも見える風景は江戸川橋より下流、中之橋あたりまでの一帯。
    現在は護岸の補強工事とあわせてアカ抜けたデザインの橋に架け替えが進んでおり、映画当時と同じ緑色の鋼製橋が残っているのは古川橋のみとなっています。
  • みち子が毎日お弁当を食べにきていた「お気に入りの場所」である神社は、駒塚橋のたもとの水神社(水神神社)。鳥居や石段の手すりが新しくなっている以外は映画と今とで何も違いがありません。
    水神神社
    蛇足ですが、この写真は2006年6月3日、DVDを見てから改めて撮りにいったものですが、ちょうど駒塚橋の上で何かの映画のロケをやっていて、微妙に遠慮しながらの撮影になってしまいました(^^;。
  • みち子の住むアパートは、「面影橋のほとり」に設定されていますが、実は3つ下流の「豊橋」で撮影されており、アパートの対岸の路地には、映画にちらっと写るのと同じ「呑ちゃん」(どんちゃん?)という小さな居酒屋が、いまも現存しています。
    おそらく、貧乏カップルの同棲生活を描く映画で「豊橋」(ゆたかばし)という名はちょっとそぐわないし、「面影橋」の知名度も考慮してそんな扱いになったのでしょう。
    映画「神田川」の主要ロケ地、「面影橋」(じつは豊橋)たもとの路地。
    「呑ちゃん」の看板は映画にも映っている。
    映画では左側に小さなお稲荷があるが、護岸の遊歩道化で移転したか、最初から架空のセットだったのか、いずれにせよ現在は見られない。
    みち子のアパート(二人の同棲場所)があったと思われるあたり。
    鉄筋3階建てのマンション風の建物が建っている。
    厳密には、当時の建物は川のほうにずっと張り出して建っていたようで、窓の外すぐに川を見下ろせるみち子の部屋は、今は遊歩道になっていることになる。
  • 「神田川の源流を見たい」と、二人がデートに訪れるのは井の頭公園。井の頭池のほとりの散歩、動物公園見物、井の頭弁財天でおみくじ……と、園内がかなり丁寧にロケされています。
    公園内の風景は現在と大きくは変わりませんが、二人が渡る電車のガード下の小さな橋「よしきり橋」は改架されて今はもう少し上流にあり、奥に見える「みどり橋」は廃止されています。
    また、「楽焼き小屋」でお皿に絵を描くシーンが出てきますが、いまはこういう店はありません。
  • 映画のラストシーンでは、川に流された人形が延々下流に流されていく様子が描かれ、最後はヘリコプターを使った航空映像になっていますが、このラストシーンで人形が浮いている位置は浅草橋のちょっと下流あたり。
     つまりこの映画では、
    ・神田川の水源である井の頭公園
    ・物語の主舞台である早稲田・江戸川橋近辺
    ・ほぼ最下流の浅草橋-柳橋間
     と、非常に律儀に「神田川」を源流から最下流まで映像でたどっているわけで、そのへんの手際というかこだわりというか……は素直に「素敵だな」と思いました。




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