地べたで再発見!『東京』の凸凹地図
技術評論社 東京地図研究社/著
ISBN:4-7741-2605-5 (2006/1)
過去・現在25地点の3D写真で東京を上空から立体的に見ることができる、というなかなか魅力的な本。
立体視用の3Dメガネ付きで、台地と低地が入り組んだ東京の構造が手に取るようにわかります。ただ、林立するビルのでこぼこにどうしても注目しがちで、そうすると広い範囲の土地の起伏が目に入りづらい……みたいな面はあり、ちょっと慣れが必要ではあります。
神田川散策絵図 善福寺川・妙正寺川・日本橋川・亀島川
村松昭
ベースボールマガジン社 ISBN458302911X 1991/6
「奥多摩散策絵図」「荒川・隅田川散策絵図」「玉川上水散策絵図」など、多数の絵地図を出版している著者による神田川流域ほぼすべての絵地図。
上流を上、下流を下にした 「縦長の折りたたみ絵巻物」のような構成で、橋の形、周囲の地形など、すべて実景が克明にイラスト化されており、くまなく現地取材し、あるいは資料文献を調べた上で描かれていることがよくわかる。
奥ゆかしいことに……というか、なるべく絵で見せる「絵地図」なので当然なのかもしれないが、流域ゆかりの有名人や旧跡などはアイコン的に描かれているものの、それらがその場所とどういう関係を持っているのかについては、ほとんど説明されていない。
知りたいと思ったら別の資料にあたるしかないわけで、その意味では資料として完結していないが、逆に「他の資料をいろいろあたって調べる楽しみを提供してくれる道しるべ」としては極めて便利な一冊に仕上がっている、というのが筆者の感想だ。
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※四捨五入すれば発行後20年、現況と多少異なる部分も多くなっているため、「古地図」のカテゴリーにも掲載しました。
※発行年月日は不正確です。