このサイトでは、総延長24.6キロメートル、流域面積約105平方キロメートル、都内13区2市にわたって流れる東京都の代表的中小河川「神田川」と、その支流にあたる中小河川群にまつわる話題百般を扱います。
現在の神田川は、武蔵野市吉祥寺の井の頭池を水源とし、やや下流で善福寺池を水源とする善福寺川、妙正寺池を水源とする妙正寺川などと合流しつつ、武蔵野台地をおおむね西から東に向かって流れています。
都心近くでは、飯田橋で皇居(旧・江戸城)外堀からの水を受け、少し先の水道橋の手前で二股に分岐します。
南に分岐する方は日本橋川と呼ばれています。
本流の神田川はそのまままっすぐ東に流れ、お茶の水、秋葉原、浅草橋を通って、隅田川に(両国橋の少し上流で)注いでいます。
一方の日本橋川は、皇居の北東部をかすめてその名の通り「日本橋」をくぐり、茅場町の先で亀島川(かめじまがわ)と呼ばれる全長 1km ほどの水路を分けますが、どちらも最終的にはやはり隅田川に流れ込みます。
以上が当ホームページがテーマとしている神田川水系の(現在の)全体像、ということになります。
ただし、特に飯田橋から下流は、江戸時代以降、水道、荷物運搬路としての利用の便や水害防止などを目的とした工事が多数行われ、その結果として形成された人工河川の性格が強いものです。
そのため、その流路の変遷は「江戸(東京)」という都市そのものの建設と発展の歴史に大きな関わりを持っています。
このホームページでは、そういった話題についても、さまざまな角度で紹介または研究、考察していきたいと考えています。
なにぶん、「仕事のかたわらでときどき更新・追加」という作業形態のため、「書きたい/まとめておきたい情報は手元にたくさんあるのに、なかなかホームページに反映できない」みたいな状況が長く続いてますが、それでも数年続けている間にずいぶん増えてきましたし、これからも徐々には中身がふくらんでいくことと思います。
毎日アクセスして面白い、というような性格のサイトではありませんが、時々再訪して楽しんでいただければ幸いです。
<補足>神田川の「河川等級」について
上に概説した通り、神田川、日本橋川等は、いずれも広域的には隅田川の支流です。
本流である隅田川は河川法に定められるところの「一級河川」ですので、神田川も一級河川として扱われています。