上の写真は大正7、8年ごろの日本橋。当サイト運営人(YanaKen)が個人的に所蔵しているものをキャプチャーしてます。って、「所蔵」って語感がエラそーですけど、単に古本屋の通販で買っただけです(^^;。自分で持ってるだけじゃつまんないのでお目にかけてます。
現役の日本橋は1911年(明治44)竣工なので、もちろんこの当時も現在と同じ橋ですが、いまは首都高速が上空にかぶっているため、このようなアングルでの写真の撮影は不可能です。
左後方に見える、屋上に塔が乗っかっている建物は日本橋三越本店。
橋のたもとのビルは帝国製麻本社(1915年竣工)。東京駅や日銀本館の設計で知られる「明治の建築王」辰野金吾が設計に関わった印象的な建物でしたが、昭和の終わりごろあえなく消滅してしまいました。ただ、その隣に建った三越新館は、どことなくこの建物とイメージが重なるかたちをしています。
それ以外はまだほとんど明治どころか「江戸時代」を感じさせる土蔵造り・瓦屋根の建物が連なっています。大正時代でもそんな感じだったんですネ。
なお、 まったく同じ写真がベースと思われる彩色絵葉書が 「明治・大正・昭和東京写真大集成」(石黒敬章編)という本に掲載されているため、撮影年代は同書の推定に依拠しています。